個人の方から大切にされている高級家具の天板再塗装と補修のご依頼を頂き施工させていただきました。施工物が高級品だととても緊張します。。。今回は2日間にわたり施工をさせて頂きました。
お客様宅でフル養生。ご不便をおかけいたします。。。
表面のクリアと下地の木部表面にも経年劣化が見られました。このまま古い塗膜を少し研いで穴を補修し、上からクリアを塗装するという手段もありだとは思いましたが旧塗膜の劣化が進んでしまうと新しい塗膜ごと剥がれてしまうのでここは思い切って古い塗膜を剥がして再塗装することにしました。剥離剤は使用せずスクレーパーとカッターでザクザク剥がしていきます。剥がれたクリア層はものすごい量で袋に入れるとお米みたいです。
簡単に剥がれてしまう所と剥がれにくい所があります。やはりクリア層の劣化が進んでいるのでしょうか。剥がれにくい所は旧塗膜に引っ張られ木部表面に小さな凹みと色抜けが無数に出来てしまいます。剥がしながら判断を間違ったか、、、と弱気になりそうに、、、なっても仕方ありません。元には戻せません。もう引き返せない所まで来てしまっています。
大きな凹みは補修出来ましたが無数にあるドット状の色抜けだけはどうしても補修しきれません、、、ここは腹をくくってさらに深く削って染め直しをすることにしました。そしてサンダーで削った所で1日目が終わりました。頭の中を整理して翌日に備えます。
2日目は早朝から営業しているホームセンターでオイルステインを購入しお客様宅へ向かいました。削って色が抜けた所中心に染め直していきます。そしてなんとかクリア手前まで持って行く事が出来ました。いい感じです。
さらに細かい部分を補修してクリア塗装です。1番大事な所、最後まで気を抜けません。
今回お客様は現調の時から艶を期待されておりました。どうか期待どうりの艶が出ますように。。。
クリア塗装後 ↓↓
結構艶が上がってくれました。さらにもう1層塗り重ねて完成です。
完成 ↓↓
2日間もダイニング内の養生でご不便をおかけしましたがなんとか最終的にご満足頂けました。
予期せぬ出来事が起こるのは未熟さ故だと思い知らされましたがまた一つ勉強になりました。
ありがとうございました。
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